今日は日本ムスリム協会の女性限定のイフタールに参加。
まずはナビーラ先生のお話。
事実を知的に淡々と伝えるナビーラさん。
盛っているのでもなんでもなく、事実としてイスラムがある、という立場から絶対的知識に基づいたお話が、すごくいい。
聞けば頭いい人だってすぐわかる。
いい話はいっぱいあったけど、合点がいったのが、シリアやパレスチナや、世界中で災害や災難にあってしまっている人々に対するドゥア(祈願)について。日本語で言う、「〜になりますように」っていうお願いですね。
どうして、一部地域で災害、災難、戦争が起きているのか?
それに対して神は、ムスリム(イスラム信者)が十分に祈願しているムスリム共同体は滅ぼさない、と約束されている。
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災害や戦争があるということは、その地域のムスリムの祈願が十分ではない。だから罰が下った。
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では、その地域の人々が悪いから?
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その地域だけをミクロで見るのは狭量。
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もっとアングルをずっと引いてみると、その特定のエリアだけでなく、もっと広いエリア。地球全体が問題のエリアかも。
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つまり私自身の祈願、私の隣のあなたの祈願が十分でないのが、例えばシリアで起きていることの原因かも。
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だから、シリアのためにドゥアする時、まず自分自身の赦しを乞うべき。
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そしてシリアのために祈る。
言いかえれば、世界で起きていることは全て自分の祈願が十分でないから。
対岸の火事ではなく、私が当事者。
だからまず、自分を正す。
謙虚に赦しを乞う。
それからお願いをする。
預言者スレイマンも同様に祈っている。
言った。「主よ、わたしを御赦し下さい。そして後世の誰も持ち得ない程の王国をわたしに御与え下さい。本当にあなたは豊かに与えられる方です。」
クルアーン:38章35節
わかっていたつもりでも、神が、全宇宙を掌握する大きな存在であることを忘れていた。その宇宙の中のちっぽけな人間が、小さなエリアでガチャガチャ言って暮らしている。そんなことを思い出させてもらったいいお話でした。
この日のイフタールは、日本人が9割以上。ムスリムもそうでない方も混じって、牛丼やケーキをいただきました。
お土産付き
ラマダンクイズで勝ち取ったぞー!