この間紹介した「いわた書店」の本から、
これを読んだ。
強烈に面白い。昔から興味があった旧ソビエト時代の世界の社会主義体制について、著者の実体験とともに語られていて凄く良くわかる。そして何より面白い。著者や友人 (亡命ギリシャ人、ルーマニア人、旧ユーゴスラビア人)は、時代に翻弄されて多難な人生を送る。
現代の日本にいると、戦争の存在を実感することはほとんどない。
そこで私が感じた戦争を3つピックアップ。
シリアに青年海外協力隊で滞在中
①「ゴラン高原」を見学に行った。中東戦争の戦災建築物が残っているエリアで、観光に解放されている。
写真がわかりやすいので、この記事をシェアさせていただく。
実際にこうしたボロボロの建築物を見ると、実感として戦争を感じた。
恐ろしい、悲しい。
当時、日本の自衛官が大勢いらっしゃった。帰り際に、青年海外協力隊員に日本のスナック菓子を山ほどいただいた。
② 突然、イラクナンバーのタクシーをダマスカスでよく見かけるようになった。ドライバーが自分のタクシーのボンネットに、イラクから持って来た商品を広げて売り始める。私も保温ポットを買った。行ったこともない別世界だけど、その国では何かヤバい状況になってきていることを実感した。
マレーシア留学時代
③留学先の大学に、突然旧ユーゴスラビアのムスリム人留学生が大勢やって来た。それは、のちに、いわゆるボスニア・ヘルツェゴビナ紛争のためだと分かる。
日本と違って地続きの国って、こうやって変化を直に感じる。
そして、とても他人事ではなくなってしまう。
旧ユーゴスラビアは、とても美しかった。
ただ、なぜか「地球の歩き方」の記載とは違って、物価が異様に高かった。日本並みの値段だった。
夜行列車に乗って、紅茶売りが朝になるとやってきたのが懐かしい。
近代中東欧史に興味があれば、オススメです「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」