家事が好きではない、と結婚して10年もたった頃、気がついた。
料理。できますよ。
何だって、何となく、それらしいもの、レシピなんかなくったって作れます。
ただそれにかける時間が勿体無い、と感じるのです。
1時間もかけて、
15分ぐらいで食べて、
また30分ぐらいかけて片付ける。
これが毎日毎日、続く。
掃除もしかり。
片付ける、
散らかる(散らかされる)、
片付ける。
どうして私はできないのだろう。
隙あると、出かけたいと思う。
気持ちが外に向きすぎ?良く言うと。
家族にとっては良くないですね、きっと。
一人暮らしの時は、毎日同じメニューを嬉々として食べていた。
野菜いっぱいのがっつり系スープ。
玉ねぎ、
青い野菜、
茄子、
きのこ、
トマト、
肉があれば、肉少々。魚介があれば魚介少々。
鍋いっぱいに作って、あっためては食べ、あっためては食べを繰り返す。
No cooking!
お腹が空いたら、いつでも食べられる。
ご飯と食べたり、パンと食べたり、パスタと食べたり。
イギリス・ホームステイ先のメニューに心底憧れた。
それもお料理上手なバートンさん家の料理でなく、
その前に住んだ、シングルマザーのハランさんの家。
メニューは、
キャベツ、人参、グリーンピース、ジャガイモといった茹で野菜に、
チキン、
ラム、
ポーク、
魚が、毎日くるくると変わる。
ビーフはなかったような。
勿論ワンプレート。
デザートは市販のレーズンパイのようなもの。
イギリスの家庭料理が不評だった当時(今もでしょうか)、私だけは大満足。
日本に帰ったら私もこうしよう!
と強く思ったものです。
書くに従って、自分で自分の料理嫌いさが、すこ〜し恥ずかしくなってくる。
理想は、アジアの屋台。
4年住んだマレーシアでも、旅行で行った台湾、香港、タイでも、
外で働く女性は、屋台でお惣菜買ってくる。
いいなあ〜。
こういうの駄目なのかな〜。
お料理好きな人がお料理の仕事をし、ほかの人はほかの自分が好きな仕事をする。
日本のお惣菜がもう少し安くなるといいな。